今年こそ保険を見直したいシリーズNo.2です。
今回は、結婚して妻がいたり、子供がいる場合について説明します。
1. 結婚しているが子供がいない場合→『妻が1年間生活できる保障額!』+『自分の葬式代』
結婚して妻はいるが、子供はいない場合、生命保険は『妻が1年間生活できる保証額』+自分の葬式代にしましょう。
仮に毎月の生活費が20万円とすると、
【必要な金額】 20万✕12ヶ月+葬式代100万=約350万
となります。もしこれだけ貯金があればもちろん生命保険に加入する必要はありません。不足分のみ生命保険で補えば良いので、仮に100万円の貯金があるとすると
【必要な保障額】 必要な金額350万−貯金100万=250万
となります。
自分の葬式代は独身のときと同じで死んだら必ず必要なので保障額に入れるのはわかると思います。
一方、なぜ妻が1年間生活できる金額を保障額にするかわかりますか?
妻が就職して安定した生活を送るまでに1年あれば十分と考えているからです。
自分が死んでから妻の生活すべてを保険で賄うのは現実的ではありません。必ず妻自身で生計を立てていくことが必要です。
そのための補助として、1年間の生活費を見込んでいるのです。
なんども言いますが、必要な保障額をすでに持っているなら保険に加入する必要はありません。その分の保険料を別の趣味・資産運用へ回すほうがよっぽど有用です。
保険は必要な金額に比べて不足があるから入るものです。
2. 結婚して子供もいる場合→『子供が20歳まで生きるのに必要な保障額』
結婚し、子供もいる場合、上記の保障額に追加で子供が20歳(独立する)までの保障額が必要です。なぜなら、子育てにはかなりの費用がかかるので、シングルマザーとして子育てに必要なお金をすべて稼ぐのはかなり難しいからです。
つまり
【必要な金額】 20万✕12ヶ月+葬式代100万+20歳までに必要な教育費
です。
ちなみに、以前の記事で紹介しましたが、幼稚園〜大学までに子供一人あたり2600万〜3200万もの学費が必要です。
ここで、子供が独立する20歳までに必要な教育費(=保障額)のイメージはこんな感じです。

今が最も保証が必要な時期で、年数の経過とともに必要な保障額は小さくなります。よく言う『逆三角形型』です。
もし、仮に保障額をずっと一定とする場合、

この図の赤部分が無駄な保障となり、その分保険料を無駄に支払っていることになります。
毎年や数年ごとに加入している生命保険の保障額を変更してもいいですし、商品によっては、年齢とともに保障額を逆三角形型で減らしてくれるものもあります。
他にも、死亡したときに一括で何千万円とかではなく、毎月20万を給与のように支給してくれる収入保障保険もあります。これらを活用して最適な保険を組みましょう。
3. まとめ
結婚したら、時期に応じて最低限の保証額の保険に加入しよう
【今年こそ保険を見直し隊シリーズ】
〜No.1 独身なら生命保険に入るな〜
〜No.2 結婚したら生命保険を活用しよう〜
〜No.3 子供が独立したら生命保険はいらない〜
〜No.4 医療保険は不要!?〜
〜No.5 個人年金保険は資産運用には向かない〜
〜No.6 がん保険のCMに騙されるな〜
〜No.7 学資保険は勧誘の入り口〜
【保存版】保険見直しに関する記事はすべてこちらにまとめています。
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