今年こそ保険見直したいシリーズ。No.6がん保険についてです。
1. 2人に1人ががんになるというまやかし
保険の営業でよく『2人に1人ががんになる時代です。がん保険で備えましょう』と言われます。
これを単純に真に受けてはいけません。
下の表は現在年齢別がん罹患リスクを示しています。
例えば、30歳男性の場合、今後10年間でがんに罹る確率は0.5%。30歳女性の場合1%と読めます。ほとんどの人ががんにかからない確率です。


出典:最新がん統計:[国立がん研究センター がん登録・統計]
一生涯で考えると2人に1人ががんに罹る確率がありますが、20代、30代、40代、50代の人ががんに罹る確率はかなり低いです。
つまり、今すぐがん保険に入る必要は全くないのです。
60歳、70歳、80歳になったときに、次に説明する治療費分の貯金があるならがん保険は入る必要がないです。
2. 実際がんになったら100万〜150万程度必要(主に定年後)
がんになったらいくら掛かるかわからないから不安になり、がん保険に加入する
人が多いと思います。
実際、どれだけ必要か確認しましょう。
がん政策情報センターが2010年に行った「がん患者意識調査」によると、最も費用が罹った1年間の合計は100万〜150万と結果がでています。
また、10万円未満から100万円までの合計では697人と全体の63%(※無回答を除く)と半数以上を締めていることがわかります。

つまり、半数以上の人が100万円もかかっておらず、80%の人が150万円もかかっていないことがわかります。
以前の記事で紹介した高額療養費制度も活用できるので、
8万✕12ヶ月=96万
つまり、年間100万円程度となるので、この結果にも納得がいきます。
定年後の70歳、80歳までにこれだけの費用を準備することは難しくはないですよね。
20代、30代から手数料を保険会社に支払って備えるよりも、自分で貯金や資産運用で備えましょう。
3. まとめ
【今年こそ保険を見直し隊シリーズ】
〜No.1 独身なら生命保険に入るな〜
〜No.2 結婚したら生命保険を活用しよう〜
〜No.3 子供が独立したら生命保険はいらない〜
〜No.4 医療保険は不要!?〜
〜No.5 個人年金保険は資産運用には向かない〜
〜No.6 がん保険のCMに騙されるな〜
〜No.7 学資保険は勧誘の入り口〜
【保存版】保険見直しに関する記事はすべてこちらにまとめています。