以前の記事で紹介した、信用取引に関連した指標で【信用評価損益率】というものがあります。
日経225を見る上で参考になるこの指標を今回はご紹介します。
ちなみに日経225は日本を代表する225社の企業の株価から算出される指数です。詳しくは、こちらの用語集記事に書いています。
1.信用評価損益率とは
信用評価損益率とは、信用取引きをしている投資家が儲かっているのか損しているのかを表す指標です。
毎週水曜日に東証が発表する信用取引残から日本経済新聞社が算出しています。
このHPでチャートとして確認できます。
だいたい、0%〜−20%を繰り返しており、基本的に赤字です。
これは、人間心理で投資をすると利益が小さく、損失が大きいという「プロスペクト理論 」によるものです。
2.日経225のピークが大まかにわかる
過去の信用評価損益率のピークを日経225に矢印でプロットしたのがこちらです。

日経225の山谷のピーク(チャート)と損益率のピーク(矢印)がおおよそ一致していますね。
・高値ピーク(赤矢印)の損益率:約-3〜-8%
・安値ピーク(緑矢印)の損益率:約-10〜-25%
全体相場が低いときは損益率も低めに出ます。相場が好調なときでも高値ピークで-3%と損益率はマイナスです。
これからわかるように、信用評価損益率は日経225のピークを探す上で参考になりことがわかりますね。
3.日経ETFで活用しよう
じゃあ具体的にどう使うかというと2つあります。
1つ目は、全体相場の流れを把握するのに使う方法
谷のピークを付けて上昇している感じなら安心して買うことができるという使い方。
2つ目は、日経225に連動するETFを売買する方法
ETFとは上場投資信託といい、投資信託が個別株のように市場で取引できるようになったものです。
日経225などの全体相場と同じ様に動くものがあり、それらに投資することによって、全体相場の変化に併せて利益を上げることが出来ます。
日経225に連動するETFとしては、
・(1321):225投信 信託報酬 0.24%
・(1570):日経レバETF 信託報酬 0.8%
→日経平均の2倍の動きをする。
などあります。
これらのETFをタイミングを見計らって売買することで利益を狙うことも可能です。
4.まとめ
信用評価損益率で日経225を読み解こう
信用取引してない人でも活用できる情報です。関係ないではなく、使いこなそう。
これから信用取引を始めたい方はこちらの記事をどうぞ!

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