
この記事は、株式相場の状況判断につかえるイールドカーブ(年数別の金利変化を表にしたもの)の現状をご紹介する記事です。
今回は【2019年2〜4月】の日本・アメリカイールド・カーブについてご紹介します。
イールド・カーブについては、以前の記事で詳しく紹介しています!
この記事を読んで、日本・アメリカの相場現状を知ろう
①株式投資をする上で、長期的視点がわかる
②金利と株式相場の関係がわかる
①少し難しい
ここまで読んで、詳細を知りたい方は是非本文も読んでみてください。
1. 2019年2〜4月 日本 〜金融相場〜
前回の2019年1月から更に下がっています。世界的な金利低下で日本国債の魅力が高まり、海外投資家による買いが増えていることが原因とのこと。
相場サイクルでいうと、金融相場の始まりで止まっていると思われます。むしろ、金融緩和しているけど、まったく景気の上昇・インフレが進んでいない状態です。
上のグラフの赤線はブレークイーブンレートという指標で、【期待インフレ率】を表します。
昨年の12月から急激に減少し、1月〜4月でほとんど横ばいになっています。日本の景気に関する期待はそこまで変化はなさそうですね。外部環境による影響で金利が変化していそうです。

出典:楽天証券 | ネット証券(株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA)
年末に一度下落してから、1月から右肩上がりで上昇していますね。ただ、52週移動平均線は横ばい。直近の大幅な下落で少し下向きになっています。まだ、下がる可能性があります。
金融相場
割安株を探し投資するのに適した環境です。
今後、業績相場になった際に利益を得れるように仕込みましょう!
2. 2019年2〜4月 アメリカ 〜業績相場〜
引き続き、金利の低下が進んでいます。前回から、金利が全体的に低下しています。金利を上昇させた結果、景気悪化懸念が広がっています。FRBも政策金利の利上げを止めている状況です。逆金融相場が始まっている感じがします。

出典:10-Year Breakeven Inflation Rate | FRED | St. Louis Fed
アメリカ長期金利のブレークイーブンレートの推移は、今年1月〜2月にかけて若干上昇していましたが、直近3月、4月では横ばいになっています。
つまり、将来のインフレ期待が変化していない=将来の景気上昇への期待が変化していないということです。
出典:楽天証券 | ネット証券(株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA)
NYダウは昨年末に日経平均と同様に大きく下げました。しかし、52週MAを超えて、株価は上昇し、3本の移動平均線の上まで戻したので、すぐに株価が下がる可能性が低くなりました。
ブレークイーブンレートが上昇ストップ、長期金利の減少、かつNYダウの長期トレンドは横ばいであり、逆金融相場(金融政策の影響で業績が悪くなる相場)に移り始めています。中長期の成長株への投資から徐々に利確して、少し様子見するのもありかもしれません。
3. まとめ
- 日本は金融相場:業績がいい割安株を探そう
- 米国は逆金融相場:成長株を徐々に利確しよう

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