この記事は、株式相場の状況判断につかえるイールドカーブ(年数別の金利変化を表にしたもの)の現状をご紹介します。
イールド・カーブについては、以前の記事で詳しく紹介しています!
1. 2019年5,6月 日本 〜金融相場〜

引き続き、日本国債の金利は下がり続けています。米中の貿易摩擦の懸念や、米国金利の金利低下懸念などにより、安全資産である国債の買いが増えています。
相場サイクルでいうと、金融相場の始まりで止まっていると思われます。むしろ、金融緩和しているけど、まったく景気の上昇・インフレが進んでいない状態です。

上のグラフの赤線はブレークイーブンレートという指標で、【期待インフレ率】を表します。
昨年の12月から急激に減少し、1月〜6月までほとんど横ばいになっています。日本の景気に関する期待はそこまで変化はなさそうですね。外部環境による影響で金利が変化していそうです。

出典:楽天証券 | ネット証券(株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA)
年末に一度下落してから、1月から右肩上がりで上昇し、4月に再度下落しています。52週移動平均線は下向きになっており長期的には下降トレンドに見えます。現状少し上昇していますが、再度、下がる可能性があります。
金融相場
割安株を探し投資するのに適した環境です。
今後、業績相場になった際に利益を得れるように仕込みましょう!
2. 2019年5,6月 アメリカ 〜業績相場〜

引き続き、金利の低下が進んでいます。金利を上昇させた結果、企業業績が停滞し、米中貿易摩擦の影響も懸念されています。FRBも政策金利の利上げを止めている状況です。逆金融相場が始まっている感じがします。

出典:10-Year Breakeven Inflation Rate | FRED | St. Louis Fed
アメリカ長期金利のブレークイーブンレートの推移は、今年1月〜4月で上昇・横ばいとなっていましたが、5月から急激に低下しています。
つまり、将来のインフレ期待が急激に下がっている=将来の景気が悪くなると思われているということです。
出典:楽天証券 | ネット証券(株・FX・投資信託・確定拠出年金・NISA)
NYダウは直近のレジスタンスライン(抵抗線)になっている26000円を超えれるかが重要なポイントです。
ここを超えられずに下がると、チャート的には、下降トレンドに入る可能性があります。52週移動平均線は上向きで3本の移動平均線に支えられて、持ちこたえて欲しいところです。
ただ、アメリカ企業業績の停滞、利上げ延期の状況を踏まえると、そろそろピークで大幅な下落が起きる可能性もありますので投資は慎重に。
逆金融相場
中長期の成長株への投資から徐々に利確していきましょう。
3. まとめ
- 日本は金融相場:業績がいい割安株を探そう
- 米国は逆金融相場:成長株を徐々に利確しよう
株式投資を知識ゼロから体系的に学ぶには、ファイナンシャルアカデミーの株式投資スクールがおすすめです。無料体験を活用するだけでも勉強になりますよ。